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第54回山形県腎不全研究会に参加
診療技術部
2025年10月21日
2025年10月19日 (日)に山形大学医学部で第54回山形県腎不全研究会が開催され、臨床工学科の五十嵐一生、池田奈摘、小池錬、髙宮渉、今井沙紀の5人が参加しました。

五十嵐一生は、一般演題で「慢性維持透析患者の透析前血圧による体液過剰判定の妥当性検証」について発表しました。SBP160mmHg以上でも約7割の体液過剰患者を見逃しているため、血圧から体液過剰状態を判定することは限定的であり、BIAによる体液量測定が管理指標として有用であるという内容です。


同じセッションでは、少量頻回低速型のI-HDFが循環動態が不安定な化学療法中の患者に対し、血圧安定化や処置回数の減少、透析後の疲労感改善に有効であったという症例報告がありました。発表後には「I-HDFの施行条件」の文献を参考に条件設定し、安定した治療ができていますと声をかけていただきました。自施設だけでなく、他施設でも効果を実感していただいていることに嬉しさを感じました。

I-HDFの特性上、間歇的な除水停止と透析停止がHDやOL-HDFでは得られない効果を発揮しているということだと思います。
(臨床工学科 広報担当 今井)